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p.17 hitosato vol.3里山を守る調査活動の様子 「子どもの頃、遊んでいた山が荒れていくのを見過ごすことができなかった」と、活動のきっかけとなった思いを話してくれた、丸山湿原群保全の会の代表を務める岸恭子さん。地元育ちで西谷地区の環境部会会長も務められていました。 丸山湿原で2年間のワークショップに参加(阪神北県民局主催)され、湿原の知識を深め、平成18年に地元住民だけでなく、ワークショップ卒業生30人を中心に「丸山湿原群保全の会」を設立されました。丸山湿原群保全の会は、湿原や湿原周辺の植生管理、盗掘・踏み込みなどの防止パトロール、自然環境調査、湿原観察会などを実施されています。また、地元の住民にも丸山湿原の素晴らしさを知ってもらい、誇りを持ってもらえるようにと、宝塚市立西谷小学校3年生を対象とした環境学習にも力を入れておられます。 ここでしか見られない小さな命を守るには湿原周囲の山も守る必要があり、学識経験者の指導のもとに地元住民、地域外の方、行政の協力を得て保全に取り組んでこられました。 湿原が天然記念物となり、丸山湿原の生物多様性を法的に守られるように行政に働きかけてきました。そのため、必要な学習も続けています。マナーを守ろう!丸山湿原・環境への影響に配慮し、自動二輪の進入、通行は禁止。自転車の走行も禁止です。・湿原の動植物たちを持ち出さない、持ち込まない、踏み込まない。湿原を訪れた際は、湿原の重要性を認識し、マナーを守って散策してください。湿原に対するみなさんのお気持ちが、保全の第一歩に繋がります。丸山湿原群保全の会自分たちの手で守りつづける保全活動の様子年 月内 容平成16年度地域住民代表を中心に学識経験者、行政を構成員とした西谷地区湿原群研究協議会を組織し、方策を検討平成17年度里山林整備事業により、間伐、遊歩道整備、植生管理平成18年12月丸山湿原群保全の会が発足平成19年3月西谷地区湿原群研究協議会を中心として丸山湿原エコミュージアム構想策定のとりまとめ平成20年8月地域住民の主導、行政の支援により、丸山湿原の保全、活用を推進する体制として丸山湿原エコミュージアム推進協議会が発足平成25年5月湿原を天然記念物化するために研究協議会を設置平成26年1月阪神北県民局より宝塚市教育委員会に天然記念物申請阪神北県民局より丸山湿原の冊子(未来につなげる大切な自然環境)作成平成26年4月宝塚市教育委員会から天然記念物の指定を受ける丸山湿原群保全の会活動地 丸山湿原活動日月例定例活動+臨時活動日連絡先丸山湿原群保全の会事務局(西谷地区まちづくり協議会内)宝塚市大原野字炭屋1-1TEL&FAX:0797-91-1788丸山湿原群 天然記念物指定に向けた動き

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