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 川西市の黒川が日本一の里山と言われる理由をこの目で確かめようと黒川里山まつりが行われる日に合わせて、クラブウォーキングを実施しました。引率していただいたのは県立人と自然の博物館の石田先生。 朝、妙見口駅に集合し、最初の目的地、吉川八幡神社に向かいます。時々立ち止まっては先生から黒川の今の植生を学び、風景を楽しみます。吉川八幡神社周辺には炭焼き窯の跡や古いクヌギの株が点在していて、黒川の里山の歴史を垣間見ることができます。先生のお話にも熱が入ります。 その後、妙見の森ケーブル黒川駅へ。ケーブルを上がって着いた山頂の広場は、黒川里山まつりのサテライト会場にもなっています。アンケートブースでは企業として黒川に活動地を持ち、保全活動に取り組まれているチュチュアンナさん(アパレルメーカー)が受付をされていました。 妙見の森で保全活動をされている川西里山クラブの辻本さんに連れられて、エドヒガンの小径を散策。観光地にもなっている活動地ならではの苦労話もお聞きしました。 妙見の森のシンボルとなってい日本一の里山・黒川と里山まつりを歩くパッチワークの景観が残る黒川を訪ねる北摂里山サポーターズクラブp.45 hitosato vol.3る「出会いの妙桜」で記念写真。この頃から少し雨が︙。大降りにならないことを祈りながら妙見の森を離れ、菊炭友の会さんが活動されている黒川・桜の森へ移動します。 黒川・桜の森では、菊炭友の会の代表の大門さんが、まつりのイベントの合間をぬって一行の対応をしていただきました。今日に限らず桜の森では頻繁に子どもたちや若者を対象とした里山体験教室を開かれています。 黒川里山まつりのメイン会場になっている黒川公民館に着くころにはまつりも終盤を迎えていましたが、十分その余韻を楽しむことができました。 最後の目的地は今なお家業として炭焼きをされている今西勝さん宅。炭窯の前で息子の学さんから炭焼きのお話を聞きます。大きく年季が入った炭窯ですが、そろそろ作り直さないといけないそうです。 このように炭焼きの歴史が残り、文化が残り、今なお茶道用に炭が生産されている黒川。多くの人の手で里山が守られ、そこからエドヒガンの群生が保たれ、多様な生物が生息する黒川。まさに日本一の証を実感できる一日となりました。森の広場では能勢電鉄や川西里山クラブのイベントが開催。妙見の森「出会いの妙桜」前で記念撮影。ちょうど最後の太鼓演舞が終わる頃会場に着きました。炭焼き窯に入ってみる体験も!菊炭友の会の活動地「黒川・桜の森」に到着!今西勝さんがお出迎え。菊炭を使ったお茶会が開かれていたそうです。吉川八幡神社周辺に残る炭焼き窯を見学。川西里山クラブの活動地を見学。2013.11.3

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