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全国に誇れるクヌギ林の再生を目指して菊炭友の会 放置林となっていた里山を「黒川・桜の森」と名前を付けて整備し、菊炭の生産をはじめクヌギ林やエドヒガンの育成、子どもたちの環境学習に力を入れる森林ボランティア団体の菊炭友の会。桜の森には、実から種を採って育てたエドヒガンが約70本が植樹されています。そのうち、今年に開花したものを含めて10本が花を咲かせるようになりました。 桜の森で行われる環境学習は、小学生だけでなく若者や一般市民を対象としたプログラムもあり、多くの人が里山に触れて学べる場所になっています。この環境学習をきっかけに、菊炭友の会に入会される人も多いとか。現在は、会員数は50人を超え、設立10年を迎える組織の世代交代を進めつつあります。桜の森を未来に繋いでいく準備が進められています。 取材で初めて桜の森に訪れたとき、菊炭友の会の代表を務める大門宏さんがまず初めに見せてくれたもの。それは綺麗に下草刈りが施されている「クヌギ林」でした。丁寧に整備され、綺麗に立ち並ぶクヌギの美しさに圧倒されてしまいました。 黒川で生産される高級炭「菊炭」の原木となるクヌギ。それを守り続けるには、クヌギの下草刈りを丁寧に行い、良質のクヌギを育て続ける必要があると訴えます。hitosato vol.3 p.6 森林ボランティア

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